ヨハネス・ヴィーニンガー
経歴 展覧会 出版物
経歴
1954年 オーストリア・ウィーン生まれ
1972年-1980年 ウィーン大学で美術史と考古学を専攻(1980年博士号取得)
1982年 在ローマ・オーストリア文化フォーラムのポスドク研究員
1982年7月より ウィーン・オーストリア応用美術博物館(MAK)研究員
1986年より アジアコレクション・キュレーター
国立西洋美術館と東京国立博物館でゲスト・キュレーター
1993年 オーストリア応用美術館リニューアル・オープン
東アジア展示ホールの設置
1995年 国際日本文化研究センターから研究員としての招聘をうける(京都)
1995年以降、世界各地へ研究旅行(中国、チベット、インド、日本、ネパール、ベトナム、カンボジア、米国、欧州諸国)
2000年 - 2016年より オーストリア公認鑑定士(アジア美術)
2001年-2009年 財団法人国際バカロレアで「世界文化」担当の上級審査員
2001年-2006年 ウィーン大学とインスブルック大学で講師
展覧会
以下は展覧会の抜粋リストです。
詳細はドイツ語のサイトをご覧下さい。
2014年
MAK アジア・コレクション常設展示室
中国-日本-韓国
インスタレーション:川俣正
オーストリア応用美術博物館の収蔵するアジア地域からの美術品や工芸品は、ヨーロッパでも有数の重要なコレクションの一つです。
キュレーター、カタログ:ヨハネス・ヴィーニンガー
2013年
Nippon Chinbotsu
漫画「日本沈没」
2013年1月16日-4月21日
一色登希彦氏の漫画「日本沈没」シリーズは、1973年に刊行された小松左京(1931–2011)のベストセラーSF小説「日本沈没」に着想を得ています。「漫画・日本沈没」展は、日本の漫画のもつ映像美と高度なグラフィックアートとしての側面にスポットをあてています。
2009年
CHAWAN - 茶碗
2009年10月14日-2010年4月5日
お茶の歴史は茶碗の美学と深く関わっています。オーストリア応用美術館で展示される陶磁器は、個人コレクションからの貸与品も含んでおり、12世紀から21世紀のあいだに中国、韓国、日本で造られたものです。そこでは、簡素さの中にも多様性がよくみてとれます。
展覧会チラシ(PDF)
展覧会カタログ(PDF)
GLOBAL:LAB
メッセージとしての芸術
アジアとヨーロッパ 1500年–1700年
2009年6月3日-9月27日
この展覧会では、ヨーロッパとアジアの芸術の2つの世紀にまたがる展開を「グローバルな実験室」という意味でとらえられています。二つの文化がお互いに向き合い、一緒になることがそれぞれの伝統へ取り組むことにもなります。
キュレーター、カタログ:ヨハネス・ヴィーニンガー、アンゲラ・フェルカー、ブリギッテ・モーザー
序文(ドイツ語PDF)
序文(英語PDF)
2007年
RÜCKSEITE –裏側
作品の隠された記号
2007年9月19日-2008年3月24日
MAK・アジアコレクション展示室
リンク: Picasaweb
この稀有な展覧会の焦点は、「裏側」のもつ隠された美学にあります。作品の「裏側」は、いわゆる「美しい側面」よりもしばしば作品とその歴史について多くを語ってくれます。「裏面」からは作品の製造過程を正確によみとることができ、製造所マーク、印章、銘文からは作品についての詳しい情報をえることができますが、また場合によっては誤解の種となることもあります。
2001年
FREMDE – 異国
シルクロードの芸術
2001年10月24日-2002年5月26日
MAK・アジアコレクション展示室
リンク:Picasaweb
シルクロードは、古代よりヨーロッパと極東を結ぶもっとも重要な貿易ルートでした。重要な彫刻と壁画(ベルリン・インド芸術博物館からの貸与品)からは、相互に異なった文化の遭遇と共生を知ることができます。
キュレーター、カタログ:ヨハネス・ヴィーニンガー
1997年
JAPAN YESTERDAY
シーボルト旅行の足跡と収集品
1997年6月11日-9月14日
MAK・特別展ホール
リンク:Picasaweb
東京と大阪の盛大な「シーボルト展」に続いて、オーストリア応用美術博物館はウィーン民俗学博物館と共同で展覧会「JAPAN YESTERDAY」を開催しました。この展覧会では、二人のシーボルト(フィリップ・フランツ・シーボルトと息子のヘンリー・シーボルト)の旅行と、当時の収集品の足跡をたどっています。
キュレーター、カタログ:ベッティーナ・ツォルン、ヨハネス・ヴィーニンガー
1994年
JAPONISME IN VIENNA
ウィーンのジャポニスム
東武美術館 (1994年12月20日. – 1995年2月12日)
山口県立美術館 (1995年2月21日– 3月26日)
愛知県美術館 (1995年4月11日 – 5月14日 )
高松市美術館 (1995年5月23日– 6月25日 )
神奈川県立近代美術館 (1995年7月1日 – 8月6日)
展覧会とカタログ(東京新聞1994年):馬渕明子、ヨハネス・ヴィーニンガー
1990年
VERBORGENE IMPRESSIONEN – 隠された印象
ウィーンのジャポニスム 1870年 – 1930年
MAK・特別展ホール
展覧会とカタログ:ペーター・パンツァー、ヨハネス・ヴィーニンガー
出版物
すべての出版物リストはドイツ語のサイトをご覧下さい。
英語での出版物は英語のサイトをご覧下さい。
以下は日本語での出版物です。
2013年
“「日本」(ジャポン)―― グスタフ・クリムトの「ジャポニスム」”
『クリムト:黄金の騎士をめぐる物語』(クリムト生誕150年記念展覧会カタログ)
中日新聞社(愛知美術館、長崎美術館、宇都宮美術館)
ダウンロード:PDF(日本語)
“世紀転換期ウィーンにおける日本の型紙の意味について”
『KATAGAMI Style 世界が恋した日本のデザイン』(展覧会カタログ)
日本経済新聞社(三菱一号館美術館、京都国立近代美術館、三重県立美術館)
ダウンロード:PDF(日本語)
2008年
“あるコレクションの一生 ―ヴィーン工芸美術館のシーボルト・コレクション―”
『小シーボルトと日本の考古・民族学の黎明』
ヨーゼフ・クライナー編、同成社
(2008年3月1日-2日に法政大学国際日本学研究センター・国際日本学研究所の主催で行われたハインリッヒ・フォン・シーボルト没後100年国際シンポジウム「小シーボルトの業績-日本の民族学的研究と日本研究におけるコレクションの役割」の論文集)
ダウンロード:日本語版PDF
“UAAAAA!!! MANGA”(寄稿エッセイ)
『ダービージョッキー』 第9巻
武豊/原案、一色登希彦/漫画、 工藤晋/構成
小学館、ISBN: 978-4-09-193789-6
ダウンロード:PDF(英語と日本語)
2006
2006年
“グスタフ・クリムト及び1900年前後ウィーンにおけるRIMPA-ARTの意義”
『琳派 RIMPA』(国際シムポジウム報告書)
東京国立近代美術館編、ブリュッケ
ダウンロード:PDF(日本語)
1994年
ヨハネス・ヴィーニンガー、馬渕明子監修
『ウィーンのジャポニスム』
東京新聞編、東京新聞刊行
馬渕明子氏との「ウィーンのジャポニスム」展及び展覧会カタログの共同監修
“「ヨーロッパ化した日本」――ウィーンのジャポニスムに関する考察”
“「日本の影響は基本的にひとつの刺激に過ぎなかった」――ウィーンの版画芸術”
ダウンロード:PDF(日本語)
“ウィーン国立工芸美術館”
“当館収蔵の芝・増上寺将来徳川霊廟建築物断片について”
『秘蔵日本美術大観』第11巻
平山郁夫, 小林忠編著、講談社
ダウンロード:PDF(日本語)
1990年
“「われわれは日本人から何を学びうるか」――日本の芸術と1900年前後のウィーン”
『ウィーン世紀末:クリムト、シーレとその時代』(展覧会カタログ)
セゾン美術館
言語:ドイツ語と日本語